製品概要

BRACAnalysis®診断システムはポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤の投与可否判断を補助する、または乳癌患者および卵巣癌患者における遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)を特定し、医学的管理を決定することを目的とした遺伝子検査(医療機器プログラム)です。 本検査では受検者の全血から採取したゲノムDNAを抽出し、BRCA1/2遺伝子の塩基配列を決定します。この過程において検出されたバリアントはMyriad Genetics, Inc.のデータベースとの照合または独自の分析手法を経て分類されます。検査報告書では以下に示す4つのパターンで構成された最終結果を伴い、医療機関に対して電子的に提供されます。
MyChoice®︎診断システムとは、PARP阻害剤のオラパリブ(製品名:リムパーザ)およびニラパリブ(製品名:ゼジューラ)の投与可否判断に用いられ、相同組換え修復欠損(Homologous Recombination Deficiency: HRD)を検出するための、次世代シークエンシングベースのコンパニオン診断プログラムです。卵巣癌患者を対象とします。 固定処理した腫瘍検体より取得されたゲノムDNAを用い、❶ゲノム不安定性の状態(Genomic Instability Status:GIS)の評価と、❷生殖細胞系列および体細胞のBRCA1/2遺伝子のバリアントと大規模な再構成(Large Rearrangement:LR)の検出・分類の両方により相同組換え修復欠損(HRD)を評価します。GIS は、HRDに関連する3つのバイオマーカーであるヘテロ接合性の消失(Loss of Heterozygosity:以下LOH)、 テロメアアレル不均衡(Telomeric Allelic Imbalance:以下TAI)、大規模な状態遷移(Large-scale State Transition:以下 LST)のアルゴリズム的測定を介して評価しスコア化されます。